株主優待のみに注目したら失敗します

株主優待のみに注目したら失敗します

 

投資家に人気の株主優待ですが、株主優待のみに注目して投資を行うのは辞めるべきです。あなたはどうですか?株価水準であったり業績なんて全く見ずに、株主優待の質だけで判断している、なんてことはないでしょうか?

 

確かに株主優待はもらえればうれしいですけど、だからと言って株主優待が判断基準のすべてになっては失敗する可能性が高くなるでしょう。

 

株主優待ってそもそも何?

 

株主優待と言うのは、会社からのプレゼントと言われたりもします。

 

貰えるものとしては、ギフトカードのほか、食事券であったり自社製品、お米券など様々です。優待に着目して投資を行う、優待投資家などもいますね。

 

また、最近では元将棋棋士の桐谷さんなんかが有名です。株主優待目当てで株式投資を始めた、という人も結構いるでしょう。

 

なぜ株主優待だけ見て買うのはいけないのか?

 

株主優待は確かに魅力的ですが、それは会社側から見れば負担なんですよね。それに、保有株数に比例するわけではないので、不公平感もぬぐえません。

 

そして、問題なのは株主優待によって株価が下支えされていることです。例えばマクドナルド、業績が非常に厳しい状態になってもほぼ株価は下がってないときがありました。それはなぜか?

 

いろいろな要因がありますけど、その一つが株主優待なんですね。つまり、本来の力からしておかしい株価水準なのに、株主優待があることで支えられてしまっているというわけです。この状態、非常にアンバランスです。

 

業績が悪いわけですから株主優待が改悪・廃止される可能性もありますし、もしそうなれば大幅な株価下落は免れません。

 

長期保有の言い訳になりやすい

 

株主優待があるから長期で保有する。そういう人も多いと思いますが、先ほども指摘した通り、過分に評価されているものを持ち続けてもリスクは高いままです。

 

また、本来であれば売るべきなのに、株主優待があるからとなかなか売るタイミングを見つけられず、塩漬けになりやすいのも株主優待株の特徴なので、注意しましょう。

 

株主優待に絡む取引の失敗

 

株主優待を入手する方法として、クロス取引(つなぎ売り)という手法も存在します。

 

これは、信用取引を利用して対象の株式を売り、売買コストだけで株主優待をもらうというものです。

 

同価格にて株式を現物で購入、信用取引で売ることによって株価がどう動こうか理論上損失は発生しません。

 

株価100円でクロス取引を行い、その後200円に株価が上昇したとしても信用取引の売りによる損失分を現物購入による利益で相殺できます。

 

これはなんと素晴らしい手法かという話ですが、もちろん完璧な手法ではありません。

 

コストとして、現物取引の売買手数料と信用取引の手数料が必要になります。また、その他に「貸株料|(新規売り金額×年利×日数)÷365(日)」が必要です。

 

ただこれだけでは終わらず、制度信用取引の場合は逆日歩(品貸料)というものあります。

 

これは、株不足になった場合追加で支払うコストであり、人気の株主優待の場合は同様のことを考える人も多く、多額の逆日歩が発生することもあるんです。

 

株主優待の失敗で多いのがこれですね。1,000円のクオカードだけど、1万円払って手に入れたもの、といった事案も発生します。なので、優待クロスを行う場合はこの逆日歩にも大きな注意が必要です。

 

⇒ 優待取りのつなぎ売り(入門)

 

株式投資はトータルリターンで見る

 

投資で重要なのは、トータルリターンで見るということです。つまり、売買差益(キャピタルゲイン)+配当・株主優待など(インカムゲイン)です。

 

いくら株主優待をもらっていても、売買差益が大きくマイナスでは、トータルでマイナス。優待貰うよりも、さっさと売ってその現金で買ったりしたほうがよかった、といったことにもなりかねません。



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