ひふみ投信の徹底レビュー
ひふみ投信とは?
ひふみ投信は直販型のアクティブファンドで、R&Iファンド大賞を3年連続で受賞しています。
また、その運用理念であったりパフォーマンスから、個人投資家に人気のある投資信託として人気があるんですよ。
ひふみ投信の運用理念
ひふみ投信の運用理念を抜粋してみました。
- できるだけ安いコストで幅広いお客様の資産形成を長期にわたって応援したい
- 成長企業への投資を通じて日本の未来に貢献していきたい
- 資本市場を通じて社会に貢献する
コストについては後述しますが、長期で保有していると信託報酬が割り引かれるなど理念通りの取り組みがなされています。
また、投資で日本を元気にしようという心意気もいいですね。もちろん、投資の根底には”儲ける”という大前提があるのは忘れてはいけないのですが。
ひふみ投信の購入方法
ひふみ投信を購入するためには口座の開設が必要です。なお、口座開設する場合PCなら最短3日で開設可能。
また購入については毎月1万円からの積み立てが可能で、引き落とし口座から毎月自動的に買い付けしてくれるので手間がかかりません。
ひふみ投信のコスト
投資信託には、「購入するときに必要な販売手数料」「運用中に必要な信託報酬」「解約するときに必要な信託財留保額」がありますが、ひふみ投信のそれぞれのコストは下記の通りです。
販売手数料:無料
信託報酬:1.0584%(消費税が8%の場合)
信託財留保額は無料
と言うことで、ひふみ投信では信託報酬だけ必要です。
また、信託報酬1.0584%はアクティブ投信としては低コストですが、保有期間が長くなればさらにコストが下がっていくという特徴があります。
それが資産形成応援団(信託報酬一部還元方式)と言う制度で、5年以上保有している分について、信託報酬の一部をひふみ投信が還元することにより信託報酬を実質的に割り引くというものです。
イメージとしては下記のグラフの通りですが、詳しくは同社のホームページでご確認ください。
ひふみ投信のパフォーマンス
ひふみ投信の運用の概要は下記の通りです。抜粋してますが、詳しく知りたい方は同社のホームページでご確認ください。
・「この企業のミッションは何か?」、「この企業が作っている製品は世の中に必要とされているか?」といった視点で企業を発掘
・株価水準が割安と判断したものに投資している
・特定の運用手法やスタイルにこだわらず、柔軟に運用する
また、ひふみ投信はキャッシュポジションを調節することで守りながら攻める運用を実践しています。
なので、株式以外への資産への投資割合は原則として信託財産の総額の50%以下と言う約束事になっています。通常の投資信託ではこれほどのキャッシュポジションを作ることは許されず、よくないと思っても常にフルインベストなのを考えると、ひふみ投信はフレキシブルな対応が可能と言うことです。
投資信託は運用されていようが運用されていなかろうが預けているお金分の信託報酬(コスト)がかかるので、相応のパフォーマンスを上げないとお客から不満が出るなんてこともありますので思い切った方針だなと感心します。
また、ひふみ投信は短期的な成績向上を狙うような投資は目指していないので、運用成果について目標とするベンチマークは設定していないようです。
これも特異ではあるのですが、腰を据えた投資ができるのでいいですね。すぐに成果を求められてはいい投資はできませんから。
保有している銘柄など
2014年7月末における資産の内訳。
純資産総額 | 282.67億円 |
---|---|
国内株式 | 97.10% |
海外株式 | 0.00% |
預金その他 | 2.90% |
組入銘柄数 | 96銘柄 |
2014年7月末における組み入れ比率の高い上位10銘柄。
銘柄コード | 銘柄名 | 比率 | 業種 |
---|---|---|---|
3076 | あいホールディングス | 2.52% | 卸売 |
9616 | 共立メンテナンス | 2.40% | サービス |
2445 | エスアールジータカミヤ | 2.30% |
サービス |
8876 | リロ・ホールディングス | 2.20% | サービス |
9419 | ワイヤレスゲート | 2.05% | 情報・通信 |
6902 | デンソー | 2.03% | 輸送用機器 |
7599 | ガリバーインターナショナル | 2.03% | 卸売 |
8174 | 日本瓦斯 | 1.89% | 小売 |
9058 | トランコム | 1.88% | 倉庫・運輸 |
7593 | VTホールディングス | 1.83% | 小売 |
今のところほほフルインベストメントのようです。
パフォーマンス
2014年3月末までの運用成績推移は下記の通り。
設定来で+140.11%と堅調に推移しています。
また分配金ですが、設定以来支払済み分配金はずっと0円です。分配金については出さずに運用に回すことでロスをなくし、効率的に運用することが可能です。
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