20代から始める資産運用はいくらからがベスト?
社会人になってからは、自分でお金を管理する能力というものが非常に重要になってきます。
また、お金をためる仕組みづくりも重要なのですが、その次のステップとしてお金を運用するということも考えなければいけません。
それはなぜか?何も大きなリスクを取って一攫千金を狙えというのではなく、しっかりとリスクを把握したうえで、賢く運用することがこれから先今まで以上に大切だからです。
キーワードは自助努力!一生懸命働けばそれだけ給料が上がると一概には言えませんし、将来的に社会福祉制度は維持するのが難しくなってくるのは明らかです。
さらに、今まではデフレだったものの、将来インフレになる可能性もあり、もしそうなればお金の価値が低くなっていく、資産価値が目減りする事態に見舞われます。
そのような時代を乗り越えるために資産運用が必要になってくるんです。とは言ったものの、学校でも家庭でもなかなかお金の話や資産運用について教える機会が無いのが現状なんですよね。
なので、資産運用をするに当たりどういった準備が必要なのか、いくらから始めれば良いのかなどがわからない。
そこでこの記事では、資産運用をどのように行っていけば良いのかその準備のすすめかたや、いくらから始めれば良いのか、といった基本的な事柄についてご紹介します。
いくらから資産運用すべきかの答え
巷には500万円ためてからとか1,000万円ためてから、生活費の○ヶ月分貯めてからとかいろいろな意見がありますけど、ぶっちゃけそんなに必要ないです。
詳しくは後述しますが、今では500円から始められるサービスもあります。なので資産運用を始めるのに目安の金額はないと言って良いんですが、実は「いくらから始めるか」よりも大切なことがあるんです。
それが、これから解説する「資産運用前の準備」なんですよ。
なるべく早く始めた方が良い
小さな金額からで良いので、資産運用は準備が整ったら早めに始めた方が良いです。
身銭を切らずにいろいろと勉強して知識を蓄えることもできますが、それだとあくまで机上の空論であり、他人事にしかならないんですよね。
自分のお金を投じることで資産運用というものがリアルにわかり、経験値のたまえるスピードが高まります。また、今までスルーしてた様な情報が自分事として頭に入ってくる、といったメリットもあるんです。
なので、なるべく早い段階で資産運用を始めることをおすすめします。
資産運用の前の準備はできていますか?
資産運用を始める前に、まず「これだけはやっておかなければいけない」というものがあります。
自分の置かれている状況を整理する
自分の置かれている状況を全く整理せず、適当に資産運用をしたとしてもうまくいきません。
いろいろ整理するべきことがありますが、現状の自分の家計の状況を把握するためにも、バランスシー(資産状況)トの作成と損益計算書(収支)でのお金の流れの分析はして下さい。
また、どのような生活を送りたいのかや、家族構成から今後のことを分析することも大切です。
将来的に養っていかなければいけない家族の予定があったり、実家暮らしで将来的にもその状況が変わらない予定、などでお金の計画も変わってきますからね。
分析するために必要なのがライフプランの作成なのですが、これについては下記リンク先のページで詳しく解説しています。
早期リタイアを目指している人向けには書いていますが、一般にも当てはまる内容なので、そちらを参考にして下さい。
目的を決める
なぜ資産運用をするのか、その目的をはっきりさせて下さい。
たとえば、年金制度がうまくいかずに年金額を減らされるだろうからその分の補填をしたい、早期リタイアしたいから資産を増やしていきたい、といったことが上げられます。
その他にも、ただ現預金で放置していてももったいない気がして何かしら運用してみたい、といったこともあるでしょう。
ふわふわしたものでも良いので、まずはなぜ資産運用したいのかその目的を言語化することが必要です。
お金の流れを整える
あなたは、下記のような状態になっていませんか?
- 毎月赤字で、ボーナスで補填する生活
- 気づいたら毎月お金が残っていない
- 借金があって返済に苦慮している
資産運用を始めるのであれば、お金の流れを整えておく必要があります。
毎月かならずとは言いませんが、「収入>支出」の状態を多く作り出すことが重要です。
実際に運用をするとなるといくら必要?
ここまでは資産運用の準備について語ってきましたが、結局のところ資産運用はいくらから始めれば良いのでしょうか?
その答えは上でも紹介したとおり資産運用の準備が整ったらで、特に目標金額はありません。その人の目的や状態によって変わってきますからね。
もしまとまったお金が必要になる時期が決まっていてまだその金額が貯まっていないのであれば、当分は預貯金が第一選択肢になります。
また、当面使う予定がない余裕資金があって、老後の備えをしたいというのであればすぐに資産運用を積極化しても問題ありません。
いきなり大金は使わない
20代でも結構な金額を貯めているという人もいるかと思いますが、資金的に余裕があるからといきなり大きなお金を投入するのは辞めた方が良いです。
大きな金額は100万円とかそれ以上ですが、資産運用というものがよくわからないうちに「えいや!」と始めてしまうと、予想以上の損失になることがあります。
どういった値動きで自分の感情がどう揺れ動くのかもわかっていないわけですから、初めは少額で始めて経験値を積みながら運用規模を拡大するようにして下さい。
資産運用の始め方
資産運用を始めたい人向けに、どういった資産運用をしていけば良いのか金融商品などの解説も交えながらご紹介します。
投資信託なら少額投資が可能
最近では投資信託(投資家からお金を集め、プロが一括で運用)も月々500円から積み立てることが可能であり、大きな負担なく運用することができます。
資産運用と聞くと初めからそれなりの金額が必要である、と言うイメージがあるかもしれませんが、実際にはワンコインから始めることができるので、思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。
仮に運用がうまくいかなかったとしても少額であればやり直すことも可能ですし、一度運用を始めてみればわかると思いますが、投資して以降は経済の動きや、お金について考える機会も増えるのでマネーリテラシーが自然と磨かれていきます。
なお、投資信託は銀行や郵便局でも買えますが、おすすめはネット証券に口座を開設して購入する方法です。
ネット証券であれば特に勧誘なども無く、自分のペースで投資していくことができます。
個別株式投資は無理にやらなくても良い
トヨタやソニーなど個別企業の株を買うのも良いですが、資産運用にあまり時間をかけたくないというのであれば個別株式投資は避けた方が無難です。
私の場合は個別株式投資をメインとしていますが、好きじゃないと続かないですね。買ったら終わり、というわけではないですし。
そういう人は、上でも紹介したように投資信託で資産運用をしていった方が良いです。投資信託であれば、少額で幅広い分散投資ができます。
確定拠出年金を始めてみる
確定拠出年金は、掛け金が税控除されるなどメリットの多い制度です。
資産運用を考えているのであれば、まずは確定拠出年金から検討することをおすすめします。
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