ストキャスティクスの計算式や見方・使い方を徹底解説!
相場の売られすぎ・買われ過ぎを判断するオシレーター系指標の一つであるストキャスティクスは、投資家に人気のテクニカル指標の一つです。
RSIなどとともに、重宝されているものなので、どういった仕組みなのか等、知っておくといいでしょう。
ストキャスティクスの概要
上でも触れたとおり、今の相場水準が高いのか・安いのかを判断するのに使われる指標です。
また、過去の価格推移と比較して、相対的に現在の水準はどれくらいなのかを知るための指標、とも言えるんですよ。
なお、ストキャスティクスには%Kというのと%Dというものがあるんですが、この2本の位置や動きを見て相場判断を行います。
ストキャスティクスの計算式
%K={(当日終値−過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値−過去n日間の最安値)}×100
%D={(当日終値−過去n日間の最安値)の3日間の合計−(過去n日間の最高値−過去n日間の最安値の3日間の合計)}×100
%Dは%Kの値を修正したもので、%Kよりも遅行性があります。
ストキャスティクスの計算に使う日数
基本的には、5日間または9日間が使われます。また、9週や13週が使われることもあります。
ただし、これも場合によって異なるので、いろいろな日数で分析してみるといいでしょう。
ストキャスティクスの見方・使い方
ここからは、ストキャスティクスの使い方についてご紹介します。
%Kの水準を見て判断
RSIと同じように、80%以上なら買われすぎ、20%以下なら売られ過ぎといった判断をします。15%または85%に位置したときが売買ポイントとされます。
%Kと%Dの交錯
80%以上、または20%以下で%Kと%Dが交わった場合、売買サインとして使うこともあります。
なお、その場合交錯回数が3回目で信頼度が上がる、とも考えられているので慎重に売買するのであれば、そこまで待ってもいいかもしれません。
ダイバージェンスを使う
ダイバージェンスとは逆行現象のことなのですが、上昇相場で%Dが70%以上で右肩下がりのダブルトップを作った場合は弱気、逆に下落相場で%Dが30%以下で右肩上がりのダブルボトムを作った場合に強気と見ます。
逆行現象は気づきにくいものではありますが、意識的に見てみるといいでしょう。
スローストキャスティクス
%Kと%Dだけでは動きが荒いということから、スローストキャスティクスというものも考案されました。
スローストキャスティクスはスロー%D(SD)とも呼ばれ、%Dの移動平均線を使って計算することが一般的です。
また2本の線は%Kが%D、%DがSDとして使います。
※SDは遅行性があるため、3回交わった後の売買サインとしては利用しないようにするべき、だそうです。
ストキャスティクスはメジャーなテクニカル指標の1つなので、証券会社などのチャートで簡単に確認することが可能です。
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