ドルコスト平均法は有効?採用した方が良いのか解説

ドルコスト平均法は有効?採用した方が良いのか解説

 

ドルコスト平均法ってご存知ですか?ドルコスト平均法とは、時間分散の考え方です。

 

具体的には、投資する・している金融商品について、一度に購入するのでは無くて一定期間ごとに一定額を投資していくという考え方です。

 

100万円をAと言う商品に投資するとして、1カ月ごとに1万円ずつ購入していく、といった具合です。

 

ドルコスト平均法のメリット・デメリット

 

ドルコスト平均法のメリット・デメリットについてご紹介します。

 

ドルコスト平均法のメリット

 

ドルコスト平均法のメリットについて。

 

購入価格の平準化ができる

 

時間分散をして購入していくので、高いときには少しだけ、安いときには多くを購入できます。そうすることによって、購入価格を平準化・均すことができるのです。

 

つまり、高値掴みにならない、ということですね。

 

購入価格に固執しなくなる

 

定期的に購入するため、あの時の売買は失敗だった、といったことはなくなります。つまり、過去の売買にこだわってしんどい思いをする、といったことがなくなるということです。

 

ある意味、自分の気持ちをごまかす手段、と言えますね。

 

ドルコスト平均法のデメリット

 

ドルコスト平均法のデメリットについて。

 

一つの商品への投資額が膨らむ

 

定期的に購入するわけですから、一つの商品への投資金額が膨らんでしまう、といったことがあります。

 

ちりも積もれば山となる、ではないですけど、その点は注意したほうがいいでしょう。

 

追加投資で資産を大きくしていくと考え、最初から投資の割合が決まっているというのであれば、問題ないといえそうです。

 

機会損失の可能性

 

まとまったお金がないのであれば別ですが、まとまったお金があるのにドルコスト平均法を採用して少しずつ購入するのは機会損失になるかもしれません。

 

コストによるパフォーマンスの圧迫

 

売買手数料の無い投資対象であれば別ですが、売買コストがかかるものであれば一括よりも小口で投資した方がコストが増大します。

 

コストの分だけパフォーマンスが下がるわけですから、そういった点では、ドルコスト平均法は不利だといえるでしょう。

 

有利にする仕組みではない

 

ドルコスト平均法はあくまで購入価格を平準化するものであり、この手法を用いたから有利になるといったものではありません。

 

なので、ドルコスト平均法を採用しているのだから自分の投資が有利になり、儲かりやすいと考えてしまうと過剰なリスクをとってしまうことになります。

 

ニュータイプのドルコスト平均法

 

ニュータイプのドルコスト平均法に、アメリカ・ハーバード大学の元教授マイケル・エデルソン博士が考案したバリュー平均法というものが登場しました。

 

これは、適宜利益確定を行うといった考え方で、例えば月々1万円を積み立てようとした場合、12カ月後に積立額は12万円になっています。そして、その時の時価総額が13万円になっていたら、1万円分売却しようというものです。

 

逆に11万円となっていたら、1万円分余計に買い足すということになります。つまり、目標金額にすり合わせていくという方法ですね。

 

このバリュー平均法は運用しながら一定額のお金を準備したい、というのであれば向いています。ただ、その特徴から、下落相場では追加の資金用意が大変、上昇相場では利益分を引き出すわけですから、複利の力が生かせないといった問題があります。


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