インカムゲインとキャピタルゲインの違い
インカムゲインとキャピタルゲインの違いについて、簡単に解説していきます。ちなみにインカムゲイン、キャピタルゲインとはどちらも収益のことを指し、その発生方法によって分類されています。
インカムゲインって何?
インカムゲインとは、資産を保有することによって得られる収益のことです。不動産であれば家賃収入、株式投資であれば配当金や株主優待などのことです。その他に投資信託の分配金なども当てはまります。
例えるなら、木を保有していてその木に実った果実のことです。
インカムゲインは資産を保有していることにより得られるものであり、原則損失になることはありません(fxの場合はスワップポイントを支払うこともあるのでマイナスもあります)。
キャピタルゲインって何?
キャピタルゲインとは、資産を売買することによって得られる収益のことです。不動産であれば実際に物件を売却した売却益、株式投資であれば売却したときに得られる売却益(譲渡益)のことを指します。
例えるなら、木を保有していてその木を売却したときに得られる利益のことです。
ちなみにキャピタルゲインの場合は売却損となることもありますが、その場合はキャピタルロスと言います。
インカムゲインとキャピタルゲインを合わせて考える
上記で書いたとおり、収益にはインカムゲインとキャピタルゲインの2種類があります。
ここで注意してほしいのはどちらか一方のみに注目するのではなく、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を合わせ、総合的に判断するということです。
この総合利回りのことをトータルリターンと呼びます。
例えば100円の資産を保有していると考えた場合
キャピタルゲイン⇒-2円
インカムゲイン⇒5円
となった場合、この資産の総合利回りは3%となります。
インカムゲインとキャピタルゲイン、どちらを狙っていくのがいいの?
インカムゲイン狙いかキャピタルゲイン狙いか、その判断は人それぞれです。
ただ当サイトのスタンスとしては、インカムゲインに注目して銘柄を選んでいくことを重視しています。
ここでそれぞれの特性について改めて書きますと、インカムゲインは平均的に2%程度であり2重課税(企業は利益に対して法人税を払っているが、投資家は配当をもらう時にさらに課税される)の問題もあります。ただし、企業活動により得られた収益から得られるものであり、ある程度どれくらいもらえるのか、その実現性の予測がつきます。
一方キャピタルゲインは予測がつきません。株式投資において短期的に株価が決まる要因はその時々の市場の雰囲気や人気度であり、人の感情によって決まります。長期的に見ればファンダメンタルズ、企業の状態が株価に反映されていきますが、不確定な要素も大きいのです。
そういった点を考慮していくと、(ある程度)確実に得られる収益であるインカムゲインを重視するというスタンスがいいと思います。あくまでも各々の好みです。
なお、ここで注意したいのはあくまでインカムゲインを重視するといっても企業が配当を維持できるのか、または将来的にさらに配当額を増やせるだけの業績拡大が実行できるか調査する必要があるということです。
インカムゲインに着目しその企業が強い企業なのかをしっかり調べ、時々その状態が保てているのかチェックしながら保有を継続することができれば自ずとキャピタルゲインもついてくると私は考えています。
インカムゲインの中でも注意しなければいけない株主優待という大きな魅力とその罠
インカムゲインの中でも、株主優待というのは特に我々を魅了するものだと思います。
ちなみに株主優待とは、一定の保有株数を権利日という日をまたいで保有している株主に対して贈られる企業からのプレゼントのようなものです。
商品券やその企業の商品など実に様々なものがもらえます。何かもらうというのは基本的にうれしいものですよね。そのため、株主優待をもらうために投資をしている人もいるくらいです。
ただその嬉しい気持ちが非常に厄介で、貰えるものに目が行ってしまい肝心の企業の状態(財務や経営状況)に目をつむってしまうことがあります。
株主優待があることである程度株価が下支えされる効果がありますが、もし仮に株主優待をやめてしまったり株価がものすごく下がってしまった場合、今までもらった優待分を差し引いてもマイナスということがあるのでその点に十分注意しなければいけません!
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